18. 三層構造不織布マスクの図解

①ノーズワイヤー:
鼻の形状に合わせてマスクを密着させるためのもの。
ポリエチレン樹脂製のものとアルミ製のものが多い。子供用のマスクには、
安全面を考慮して着けていない場合もあります。
②サイドテープ:
マスクの素材同士を溶着させるための部分。
③口元素材:
三層構造の口もと側。肌に触れる部分のため、比較的柔らかめの素材や、コットン由来の不織布を使用するなどします。
④フィルター素材:
マスクのフィルター機能を果たす部分。
フィルターには目の細かいメルトブロー(※)式不織布が使用されます。
⑤外側素材:
一番外側の素材。フィルター機能や肌に影響がでる部分ではないため、
安価な素材を使用してコストを抑える場合が多いです。
⑥耳ゴム:
3mm~6mmのものが多く、大きく分けて平ゴムタイプか丸ゴムタイプがあります。
中には耳ゴムの内部が空洞になっている「中空構造タイプ」があり、
より耳の負担軽減ができるようになっています。
 
※「メルトブロー」とは、不織布の製造方法で、熱可塑性樹脂(※プラスチックとほぼ同義)を溶融させて、高速度の気流で吹き飛ばして交絡させます。フィルター性が特長のため、マスク・エアフィルターなどに用いられます。
 

2021.05.06