21. タオル用紙ってどんな紙ですか?

タオル用紙(タオルペーパー)は、トイレ等での手洗い後のお手拭きや、清掃時に利用される使い捨ての衛生用紙です。吸水性が高く丈夫な紙で、使用用途やコスト面に合わせて、純パルプを使用したものと再生紙を使用したものがあり、中には無漂白(薄い茶色)の商品もあります。100枚~200枚単位でポリ包装されたものが一般的ですが、業務用として、1枚ずつ切れてなくロール状で販売されているものもあります。
 
タオル用紙の2019年出荷数量は約21万トン(経済産業省生産動態統計確報)と、トイレットペーパー(約106万トン)やティシュペーパー(約44万トン)と比較するとそれほど多くはないながらも、ここ数年の訪日外国人増加などもあり少しずつ使用量が増えてきていましたが、2020年2月からの新型コロナウイルスによる感染拡大防止の観点から、公共施設でのハンドドライヤーの使用を控える動きなどもあり、その需要は前年同時期に比べ20%近く増えてきています。
 
これまではゴミ処理の問題もあり公共施設での利用がほとんどだったものが、衛生意識の高まりから、ご家庭での使用も増えてきています。こうしたことから、各製紙会社もタオル用紙の加工機を増設するなど、増産への動きが拡大しています。

2020.07.08

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