17. コンパクトロールには、どんなメリットがありますか?

市販されているトイレットペーパーは12ロール入りが主流ですが、近年1パック8ロール入りで、1ロールあたりの巻き長さを1.5倍から2倍と長くした「コンパクトロール」が増えてきています。トイレットペーパー市場(販売金額)はほぼ横ばいである中、コンパクトロールはここ数年間、毎年10%以上伸びています。
コンパクトロールはもともと20年ほど前から販売されてきていましたが、一般的なトイレットペーパーと比較するとロールの巻きがきつく、肌ざわりが硬いと思われる方が多かったことなどもあり、これまでなかなか普及されなかったのですが、近年、1世帯あたりの人数や住環境の変化などもあり、改めて注目されてきているようです。
コンパクトロールは、持ち運びが便利、保管場所が少なくて済むため備蓄にも便利、ペーパーのお取替えの手間が軽減される、などさまざまなメリットがあります。
また、トイレットペーパーを製造・販売する立場からも、物流経費面(トラックの積載効率が良い)や、工場・卸の倉庫や小売店のバックヤードの保管スペース軽減、といったメリットがあり、今後もさらに拡大していこう、という動きがあります。
従来はシングル60m巻き、ダブル30m巻きの12ロールパックに対して1.5倍巻きの90mシングル、45mダブルの8ロール入りの製品が多かったのですが、近年では3倍巻きの4ロール入りや2倍巻きの12ロール入りといった製品も発売されてきており、規格も多様化してきています。肌ざわりの面でも、製紙会社は紙を巻くスピードや力のかけ方など進化してきており、一般的な長さの製品と遜色のないものも出てきています。
こうしたことから、お店での露出も増えてきています。皆様ももし見かけたら使い比べてみてください。

2019.07.05

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