10.トイレットペーパーのシングル・ダブルの違いって何ですか?

 トイレットペーパーのシングルは芯管に巻かれている紙が1枚で、ダブルはティシュペーパーのように2枚重ねになっているものです。シングル60m、ダブル30mが一般的な長さになります。また、温水洗浄便座の普及に伴い、吸水性をより高めた3枚~4枚重ねの商品も出はじめています。
 
 一般的に、シングルは紙が厚く、しっかりと拭きたい方に、ダブルは吸水性や、やわらかさをお求めの方に適しています。地域別の割合では、関東でシングル4:ダブル6、関西ではシングル7:ダブル3と言われています。全国ではダブルの方がやや多く使われています。
 全国家庭用薄葉紙工業組合連合会の調査によると、1回の使用量はシングルの場合で小便時で89cm、大便時で177cm。ダブルの場合は、小便時で60cm、大便時で146cmという結果が出ています。シングルだからと言って、ダブルの2倍使うというわけではありませんので、コンビニやオフィスなどではシングルの設置が多くなっています。
 前述のように、シングルのほうがダブルより厚い紙を使用していますので、同じ商品のトイレットペーパーだと、ダブルよりシングルの方がわずかですが重くなっています。(例:大王製紙・エリエールトイレットペーパー:シングル60m巻き12ロール入り=1,839g、ダブル30m巻き12ロール入り=1,429g)。
 
 製造の面においては、ダブルは原紙を2枚に重ねてから30m分を巻けばいいのに対し、シングルだと1枚の紙を60m分巻かなければならないため、その分巻き取るのに時間がかかり生産効率がダブルよりも悪くなります。このため、同じ価格でもシングル55m巻き、ダブル30m巻き、といった商品も出てきています。

2017.08.17