01.「ちり紙」って何ですか?
「ちり紙(塵紙)」は、元々は和紙の材料である「楮(こうぞ)」の外皮を原料に、和紙を包装する際に和紙を保護する紙として作られたものです。その用途の多様さから「鼻紙」「包み紙」「落とし紙」とも呼ばれていました。現在は、ティシュペーパーやトイレットペーパー等がその役目を担っていますが、日本では数十年前まで「ちり紙」がその役目を果たしていました。「ちり紙」はかなり分厚くごわごわした感じの紙です。近年生産している工場も限られてきており、2014年度の生産量は9,296トン(トイレットペーパーは約104万トン)『日本家庭紙工業会より』と、生産量が減少しています。
身近ではなくなりつつある商品ですが、実は小売店の取り扱いをやめると頻繁にお客様から問い合わせが寄せられる商品でもあります。最近では以前のような使い方ではないものの、分厚い紙であるという特徴を活かし、ペットシーツ代わりに使用されている方や介護などに使っている方もいるようです。また、何枚か重ねて、手軽に雑巾代わりに使われるなど、昔と変わらず様々な用途として使われています。
2016.02.23