14. 夏から秋にかけての花粉症について
「花粉症」と言うと、2月下旬~4月上旬のスギやヒノキなどの「木本(もくほん)植物」が代表的ですが、夏から秋にかけても花粉症の症状が出たらその原因は「草本(そうほん)花粉」かもしれません。
スギやヒノキなどの花粉が風に乗って大量の花粉が長い距離を飛散するのに対し、草本花粉は丈が低く、花粉量も少なく、生息場所の数10mの範囲で広がるイネ科やキク科、ブタクサ属などの背が低い雑草の花粉です。
症状としては、季節性アレルギー性鼻炎の一種で、スギやヒノキの花粉症と同じです。
夏と秋の花粉の特徴をしっかりと把握して正しい対策が出来るようにしておきましょう。
予防方法としては、その植物が生えている場所に近づかない事が一番です。花粉の症状がある人はそれらの植物が生えている場所を確認しておき、花粉の飛散時期が来たらそこに近づかないようにすると良いでしょう。
・イネ科の植物
カモガヤ、オオアワガエリ 飛散時期:5月~9月 牧草として栽培。道端や河川敷に生息。
・キク科の植物
ヨモギ 飛散時期:8月~10月 全国的に広く分布。繁殖力が強い。
ブタクサ 飛散時期:8月~10月 道端や河川敷など全国に広く分布
・アサ科の植物
カナムグラ 飛散時期:8月~10月 生命力の強い植物。道端や空き地、林、藪、河川敷など全国に広く分布
2018.08.10