12.家庭紙に関連する記念日
日本では、365日間ほぼ全ての日が何らかの「記念日」として制定されており、今ではインターネット上でも簡単に調べることができます。今回は、その中で家庭紙(ティシュペーパー、トイレットペーパー等)に関連する記念日をいくつかご紹介致します。
●トイレの日(11月10日、8月10日)…トイレの日は、年に2日あります。11月10日は、日本トイレ協会が1996年に「いいトイレ」の語呂から制定したものです。同協会では、毎年この日に合わせ「全国トイレシンポジウム」を開催し(2017年で33回目とのことです)、同時に「トイレ文化活動や環境の創造に対して活動された当事者をたたえ、さらなる深化を醸成していくこと」を目的に「グッドトイレ賞」を選定し、発表しています(こちらは2016年で8回)。もう1つの8月10日は、トイレ機器メーカーを中心とした日本衛生設備機器工業会(現:一般社団法人日本レストルーム工業会)が制定しています。
●世界トイレの日(11月19日)…2001年当時の世界人口の約69億人のうち、3分の1以上にあたる25億人あまりの人が衛生的なトイレを使えていないという状況から、2001年11月19日に、シンガポールにおいて世界的な公衆衛生活動に取り組むNGO(非政府組織)である世界トイレ機関(WTO)が創設され、それからの同機関による衛生環境改善の活動の広がりを受け、2013年に国連総会によって制定されました。
●紙の記念日(12月16日)…明治の実業家、渋沢栄一の提唱により設立された抄紙会社(現在の王子製紙・日本製紙の前身)が東京都の王子で営業運転を開始した日を記念して制定されました。同地には既に工場はありませんが、近隣の飛鳥山公園の敷地内に、紙の博物館があります。
●リサイクルの日(10月20日)…「ひとまわり(10)、ふたまわり(20)」の語呂合せから、日本リサイクルネットワーク会議が1990年に制定しました。
この記念日が発展して、通商産業省(現在の経済産業省)ほか8省庁が10月を「リサイクル推進月間」(現在のリデュース・リユース・リサイクル推進月間)としております。