08.ティシュペーパーをトイレで流してはいけないのはどうしてですか?

ティシュペーパーとトイレットペーパーはどちらも繊維同士の水素結合によって作られた紙製品ですが、その性質に違いがあります。
 
トイレットペーパーが「水に濡れると溶けやすい」と言われているのは「水素結合が水に濡れると繊維同士の水素結合をこわしてしまう」という性質があるからです。それに対してティシュペーパーは、私たちが使用している様々な用途に対応する為に、湿潤紙力増強剤という樹脂を配合して耐水性を持たせ、水を含んでも分解されにくくなる様に加工をしています。
 
トイレットペーパーが「溶ける」という表現は、実際に水に溶けるのではなく、「からまっていた紙の繊維がほぐれる」状態を指しています。トイレットペーパーは水の中で繊維がバラバラになり、白く濁った状態になります。誤ってティシュペーパーをトイレで流してしまうと、浄化槽にシートのまま張り付いてしまい、トイレの詰まりの原因となってしまうことがあります。
 
最近は「流せる」の表記がある製品(ティシュ・ウェットティシュ・便座除菌クリーナー・おしり拭き)も出てきているので、トイレに流す場合には製品パッケージをよく確認していただけると安心です。但し、トイレットペーパーでもトイレに一度に大量に流してしまうと詰まることがあるので十分注意してください。

2017.03.08

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