06.中国(上海)のトイレットペーパー事情

経済産業省によると、衛生用紙(ティシュやトイレットペーパー等)の1人当たり年間消費量について「2014年ベースで中国の1人当たり衛生用紙使用量はおよそ5kgであり、先進国と比較すると1/3~1/5程度」と発表しています(日本は約15kg)。中国のトイレットペーパーは、日本のものに比べると幅が狭く、約100~110mm幅が主流です。また、長さ表示がなく、重量の表示となっています。1ロール当たりの重量は75g~180gと様々で、3枚重ねのものもあります。(一般的な日本トイレットペーパー1ロールあたりの重量は約100g~120g)
その他に日本との違いは、品質保持期限が設けられているところです。(例 トイレットペーパー:保質期:3年)ティシュペーパーも同じように記載されています。これは中国の「製品品質法」の規定に基き、表示の義務があるためです。
上海でのトイレットペーパーの店頭価格は、12.9元~41.9元(※約200円~650円)と価格の幅が広く、百貨店等では高価なものも販売されています。
また、ティシュペーパーは「ピロー包装」(紙の箱ではなくポリ包装)の商品が主流です。一般的には日本のものより紙のサイズが小さく(約160mm×200mm)、3個パックで販売されているものが多いです。価格は大体、7元~29元(※約109円~450円)で販売されています。

中国では、トイレットペーパーを「卫生纸」と書きますが、同じ意味で「手紙」と書くこともあります。日本語の「手紙」とはまったく違う意味ですので注意してください。(日本語の「手紙」は中国で「信」)
みなさんも海外などに行かれる機会がありましたら、トイレットペーパーやティシュペーパーなど身の回りの日用品についても文化の違いを感じてみてください。

※(2016年10月6日時点 1元=15.5円で計算)

『出典:経済産業省 衛生用紙産業における海外実態調査報告書』

2016.10.11

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